絵本の世界をお菓子で再現「モチモチの木」
おうち時間の長くなる夏休み。いかがお過ごしですか？
コロナ渦で、おうち時間が増えたこともあり、出版市場(推定販売金額)は、前年同期比 8.6%増と本の需要が高まっています。
この夏、おすすめのレシピ本「絵本のお菓子」（マイルスタッフ）を、特別にオリジナルレシピと一緒に紹介します！
■レシピ本「絵本のお菓子」
レシピ本「絵本のお菓子」は、51冊の絵本や昔話の再現レシピと、その世界を膨らませたお菓子レシピ80点を収納した本です。
ロングセラーやあの名場面・シーンを、お菓子にして再現。ご自宅でも、絵本の世界と一緒に、読んだり作ったりして楽しめます。
親御さんに嬉しい絵本の紹介も入り、1冊で絵本もレシピも両方分かるお得な内容です。摩訶不思議で、可愛いお菓子の世界に、うっとり。おうち時間に親子で楽しめる1冊。この夏、ぜひご自宅でゆっくりじっくりお楽しみください。
■絵本「モチモチの木」
今回は、レシピ本「絵本のお菓子」で取り上げている絵本の中から「モチモチの木」（岩崎書店）をご紹介。
名作「モチモチの木」は、文・挿絵ともに読みごたえのある一冊です。登場人物の豆太は、夜中にひとりでおしっこにも行けない弱虫。でも、大好きなじさまが腹痛で動けなくなった夜、じさまのために必死で夜中の道を裸足のままかける豆太…。闇夜に、モチモチの木が光る。真の勇気とは何か？を問いかける、親子で一度は読みたい名作です。
＜オリジナルレシピ「とちもち」＞
名作「もちもちの木」に登場する、“ホッペタがおっこちるほどうまい”と描かれる「とちもち」のレシピを、東京こども星レストラン用にカスタマイズして特別にご紹介！
【材料（10個分） 】
白玉粉 50g
上白糖 5g
とちのみペースト 30g
水 40ml
こしあん（市販） 20g
【作り方】
１：ボウルに、白玉粉・上白糖・とちのみペーストを入れ、水を少しずつ加えて耳たぶ程度の柔らかさにする。一口大に丸める。
２：鍋に湯を沸かして1を入れ、浮いてきたら網じゃくしで冷水にとる。器に盛り、こしあんを添える。
■栃の実（とちのみ）とは？
あまり聞き慣れない、「とちのみペースト」。
栃の木に成る「栃の実」（とちのみ）をペースト状にしたもので、縄文時代から食べられていたと言われています。この栃の実、アクが強すぎでかなりの手間暇をかけないと美味しくいただけません。ですから、あらかじめペースト状になったものを用意するのが家庭には便利です。
お菓子を作りながら、こんなふうに絵本に登場する材料のことを知れる、というのも奥深いですよね。絵本の中のじさまが、どれだけ手間暇かけて作った「とちもち」なのか。それを知ることができただけでも、とてもありがたいものです。
＜最後に＞
「絵本のレシピ」と「モチモチの木」に登場する「とちもち」のレシピ、いかがでしたか？
おうち時間が深まるこの夏休みにも、ぜひお手にとって作ってみてください。絵本から学ぶことも、無限大にありそうです。
太田さちか
ケーキデザイナー、芸術教育士。フランスと日本で製菓を、京都芸術大学大学院で芸術を学ぶ。MFA（芸術系修士）。子どもとママのための製菓クラスやワークショップ「My little days」を主宰。子どもたちの興味や感性に寄り添う独自の世界観から提案している。ウェディングやパーティ用のお菓子制作、雑誌やテレビ、Webなどで幅広く活躍。 著書に「メレンゲのお菓子 パプロバ」（立東舎）「不思議なお菓子レシピ サイエンススイーツ」（マイルスタッフ）「太田さちかのサイエンススイーツ 魔法のおやつをめしあがれ」（文化出版局）「絵本のお菓子」（マイルスタッフ）などがある。
HP : www.mylittledays.info
Instagram：@sachica_kidsartlifeproducer
以下のコンテンツは会員限定コンテンツです。こちらから会員登録を行ってください。
すでに登録済みの方はログインしてください。
